近年、シェアリングエコノミーなどの台頭により、不動産活用方法の広がることで、新たな不動産投資の方法が生まれてきました。
今回は、新しい不動産投資を考えるきっかけとして、居住用、オフィス用といった一般的な不動産投資以外の新たな不動産活用法についてご紹介します。
スペースシェア
シェアリングエコノミーの文脈から現れたのがスペースシェアという活用方法です。 スペースシェアは一つのスペースを複数人で利用するという共通項はありますが、その運用形態は様々です。 オーナーが遊休資産を貸し出す形態、複数人が費用を出し合って共同利用する形態、事業として借り上げた物件を利用者に貸し出す形態などがあります。
以下に、それぞれの型の実例をご紹介します。
遊休資産活用型
- 駐車場・駐車場シェアリング
- 店舗での荷物預かり
- 営業時間外の飲食店貸し出し
共同利用型
事業型
- 民泊
- コワーキングスペース(シェアオフィス)
- 社会人向け自習室
- シェアキッチン
- シェアサロン
- 撮影スタジオ
- パーティールーム
- 学生向けフリースペース
個人的に特に面白いと思うのが、営業時間外の店舗貸し出しや、シェアキッチンなど、シェアスペースが飲食系にも進出してきた点です。
近年はUberEatsが現れたことにより、シェアキッチンを利用してUberEatsのみで営業するゴーストレストランと呼ばれる営業形態も現れているようです。 移動販売よりも初期投資が安く、スモールスタートに向いています。
また、コワーキングスペースも、学生にターゲットを絞った利用料無料の物も現れています。
こちらは、優秀な人材の獲得を目的に企業が運営資金を出しているケースが多く、少子化による人材獲得難への対策として機能していると考えられます。
住居用物件でのスモールビジネス
近年はインターネットによる集客、販売が可能になったことにより、条件が良い代わりに賃料が高い店舗物件ではなく、住居用物件をスモールビジネスに活用するケースも増えています。
具体例は以下の通りです。
- フリーランスの事務所
- 個人塾
- ネイルサロン
- エステサロン
- ネットショップやせどりの在庫置き場
近年では、メルカリで買った商品をヤフオクやAmazonで売るなど、ネットを使ったせどりも盛んになっており、それらの無店舗型スモールビジネスでは、住居用の物件を事務所兼在庫置き場として借りるケースも多いようです。
まとめ
近年ではシェアリングエコノミーやインターネットを使ったスモールビジネスの発達などによる社会の変化に伴い、新たな不動産の活用方法が現れてきました。
まだ規模はあまり大きくありませんが、このような新たな不動産の活用方法も踏まえて不動産投資をしていくことが今後必要になると考えられます。