Engadget電子工作部に参加してきました。
とても楽しいイベントだったので、少しでも魅力が伝われば良いなと思います。
概要
今回は、konashiを使ってスマホの連携ガジェットを作成するという形のワークショップでした。 2日に分けて行われ、初日にアイデア出しを行い、一週間に発表というようなスケジュールでした。
フィジカルコンピューティング
最初の講座で、スマホ連携ガジェットを作成する際には、フィジカルコンピューティングが大事という話を聞きました。 スマホ単体では実現できないことを、ガジェットを使ってフィジカルに拡張してあげるという方向性です。
やはり、スマホのタッチパネルは無機質な物。 フィジカルなインタラクションが欲しいような寂しい夜もある…
ぎぶみーぬくもり。ひとのあたたかみ。
そんなわけで、私たちのグループは、人のぬくもりを感じられるようなデバイスを作ろうと考えました!
ぬくもり共有デバイス 『ONTAMA』
コンセプト
夜、一人で寂しい時に、見知らぬ誰かのぬくもりを感じる事ができるデバイスです。
このデバイスを触るだけで癒される。その先に誰かを感じることができる。 そんな物を目指して作りました。
機能
ざっくり一言で言うと、
自分が『むにむに』すると、誰かの『むにむに』が『ぶるぶる』になって届く
という感じです。
自分からぬくもりを届けないと、誰かのぬくもりを受け取ることができません。 「世界の総ぬくもり量が増えて、皆が幸せになるね」と、ほっこりしながらチームで話しあっていました。
卵形のデバイスはアプリと連動しており、ぬくもりを届けてくれた相手のざっくりした場所とTwitterアカウントが分かります。
優しく光る卵形のデバイスは、むにむにした感触で大変ここちよく、 デバイスを通じて感じる誰かのぬくもりで、夜の寂しさも吹き飛ぶはずです。
ONTAMAアプリ
今回、僕が担当したのは主にアプリの部分です。 konashi-ios-sdkを使ってObjective-Cで書きました。
サーバーサイドはParseに丸投げしています。
やってることはこんな感じ。
- 卵形デバイスから時系列の入力を受け取り、自分のTwitterアカウント、位置情報とあわせてParseに投げる
- Parseから誰かの入力データをフェッチ
- 時系列データを、光と振動として出力し、アプリの画面に送信者の情報を表示する
そこまで難しい事はしていません。
まとめと感想
今回作成したのは、寂しい時に使うぬくもり共有デバイスでしたが、 スマホアプリ単体では実現できない、フィジカルな部分を上手く取り入れる事ができたと思います。
アプリ開発者として、アプリの世界を外部デバイスを使ってちょっとだけ広げられるという体験は、新鮮でとても楽しいものでした。
ハードウェア方面に目を向ける良いきっかけになったと思います。
運営の方、チームの方、ありがとうございました。
余談
ONTAMAを開発するのに利用した、むにむにした卵型の部分ですが、 既存のプロダクトを利用しました。
車輪の再発明を避けるナイスアイデアですよね!
人肌ゲル等も検討していたのですが整形が難しく、 卵形プロダクトの完成度の高さには驚愕しておりました。
誰よりも人間のことを考えている企業。さすがです。